第107回医師国家試験 B31(2013年)
正答:b
問題
結核対策について正しいのはどれか。
a.根拠法は健康増進法である。
b.乳幼児に対する予防接種は BCG である。
c.全国の年間新規患者登録数は約 3,000 人である。
d.潜在性結核感染症は法に基づく届出が不要である。
e.結核登録票の管理を行うのは感染症指定医療機関である。
正答の理由
結核予防法は平成19年4月に廃止されて感染症法に統合され、結核は二類感染症として届出・入院・登録・家庭訪問指導などが感染症法に、乳児のBCG接種が予防接種法に基づいて行われています。BCGは定期接種で、出題当時(平成24年度まで)は生後6か月に至るまで、平成25年度以降は1歳に至るまで(標準は生後5〜8か月)に接種します。
各選択肢の検討
a.根拠法は健康増進法である。誤り。結核対策の根拠法は感染症法(旧結核予防法を統合)で、予防接種は予防接種法に基づきます。健康増進法は栄養・生活習慣や受動喫煙対策などの法律です。
b.乳幼児に対する予防接種は BCG である。正しい。予防接種法に基づく定期接種として乳児期にBCGを接種し、乳幼児の結核性髄膜炎などの重症結核を予防します。
c.全国の年間新規患者登録数は約 3,000 人である。誤り。新登録結核患者数は平成24年で21,283人(罹患率16.7)と年間約2万人規模で、3,000人ではありません。
d.潜在性結核感染症は法に基づく届出が不要である。誤り。結核医療を必要とする無症状病原体保有者(潜在性結核感染症)も感染症法第12条に基づき直ちに届け出る対象です。
e.結核登録票の管理を行うのは感染症指定医療機関である。誤り。結核登録票は保健所長が備え、管轄区域内の結核患者・回復者を記録します(感染症法第53条の12)。
覚えるポイント
結核=感染症法の二類感染症(旧結核予防法は2007年廃止)、乳児BCGは予防接種法、潜在性結核感染症も届出、登録票は保健所、新登録は年約2万人(2012年)。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第107回医師国家試験問題および正答
- e-Gov法令検索: 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(第6条・第12条・第53条の12、附則(平成18年法律第106号)第2条 結核予防法の廃止)
- 厚生労働省: 感染症法に基づく医師の届出のお願い(結核)
- 厚生労働省: 平成24年結核登録者情報調査年報集計結果(概況)
- 厚生労働省: 結核とBCGワクチンに関するQ&A
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。