分娩中の異常と対応|第107回医師国家試験B18

第107回医師国家試験 B18(2013年)

正答:a

問題

分娩中の異常とその対応の組合せで正しいのはどれか。

a.横位――帝王切開

b.骨盤位――吸引分娩

c.肩甲難産――鉗子分娩

d.低在横定位――会陰切開

e.不正軸進入――陣痛促進

正答の理由

横位は胎児の長軸が母体の長軸と直交または斜交する胎位で、肩甲先進となることが多く経腟分娩は不可能なため帝王切開が必要です。

各選択肢の検討

a.横位――帝王切開。正しい。横位(肩甲位)は経腟分娩ができず、陣痛発来時または予定日前に帝王切開を行います。

b.骨盤位――吸引分娩。誤り。吸引分娩は児頭(頭位)が嵌入・下降していることが前提で、殿部が先進する骨盤位には適用できません。

c.肩甲難産――鉗子分娩。誤り。児頭娩出後に肩が引っかかった状態で、McRoberts法・恥骨上部圧迫・Wood screw法などの手技で肩を解除します。鉗子は児頭に用いる器具で肩の解除には使いません。

d.低在横定位――会陰切開。誤り。低在横定位は児頭の回旋異常(矢状縫合が横径に一致したまま下降停止)で、会陰切開だけでは解決しません。用手回旋に続く鉗子分娩や吸引分娩、あるいは帝王切開で娩出します。

e.不正軸進入――陣痛促進。誤り。不正軸進入(児頭の傾いた進入)は分娩遷延・停止の主要な原因の一つで、器械分娩や帝王切開に至ることが多い異常です。対応は児頭の位置・下降度や児頭骨盤不均衡の評価に基づく分娩方法の判断であり、陣痛促進がその対応という組合せは誤りです。

覚えるポイント

横位=帝王切開。吸引・鉗子は頭位で児頭が十分下降していることが条件。肩甲難産はMcRoberts法など。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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