受精と初期胚の発生|第107回医師国家試験B17

第107回医師国家試験 B17(2013年)

正答:e

問題

受精卵について正しいのはどれか。

a.卵管間質部で受精する。

b.受精時に第 1 成熟分裂が始まる。

c.受精後 6 時間で細胞分裂が始まる。

d.桑実胚期に hCG の分泌が始まる。

e.胞胚期に着床する。

正答の理由

受精卵は卵管内で卵割を繰り返しながら子宮へ運ばれ、約3日で16細胞前後の桑実胚となって子宮に達し、さらに胞胚(胚盤胞)となってから子宮内膜に着床します。

各選択肢の検討

a.卵管間質部で受精する。誤り。受精は通常卵管の遠位部(卵管膨大部)で起こり、子宮壁内を走る間質部ではありません。

b.受精時に第 1 成熟分裂が始まる。誤り。第1成熟分裂は排卵前に完了しており、二次卵母細胞は第2成熟分裂中期で停止し、受精によって第2成熟分裂が完了します。

c.受精後 6 時間で細胞分裂が始まる。誤り。最初の卵割(2細胞期)は受精後およそ1日たってからで、体外受精胚でも媒精後25時間以内に2細胞期に達するのは一部(約15%)にとどまります。その後卵管を移動しながら卵割を続け、約3日で16細胞の桑実胚となります。

d.桑実胚期に hCG の分泌が始まる。誤り。hCGは着床後に胞胚の栄養膜(合胞体栄養膜)から分泌され、黄体を維持します。

e.胞胚期に着床する。正しい。胞胚(胚盤胞)の栄養膜が子宮内膜に接着・侵入して着床し、通常は子宮底部や後壁に着床します。

覚えるポイント

受精=卵管膨大部、第2成熟分裂は受精で完了、約3日で桑実胚、胞胚で着床、hCGは着床後に合胞体栄養膜から。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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