皮膚の保湿と角質層|第107回医師国家試験B12

第107回医師国家試験 B12(2013年)

正答:a

問題

正常皮膚の保湿に最も重要なのはどれか。

a.角質層

b.顆粒層

c.有棘層

d.基底層

e.乳頭層

正答の理由

皮膚のバリア機能と水分保持は主に表皮最外層の角質層が担います。角質細胞内の天然保湿因子(NMF:フィラグリン分解産物)が水分を結合し、細胞間脂質(セラミド・コレステロール・遊離脂肪酸)のラメラ構造が水分蒸散を防ぎます。

各選択肢の検討

a.角質層。正しい。NMFと細胞間脂質により水分を保持し、皮膚の水分状態の調節とバリア機能の中心となる層です。

b.顆粒層。誤り。ケラトヒアリン顆粒や層板顆粒を作り角質層の材料を準備する層で、保湿機能そのものを発揮するのは角化後の角質層です。

c.有棘層。誤り。デスモソームで細胞同士が強く結合した数層のケラチノサイトの層で、保湿の主役ではありません。

d.基底層。誤り。表皮の最深層で細胞分裂により角化細胞を供給する層で、水分保持を担う層ではありません。

e.乳頭層。誤り。真皮の浅層で血管や線維芽細胞を含む結合組織であり、表皮の保湿機構には属しません。

覚えるポイント

皮膚の保湿=角質層(NMF+細胞間脂質セラミド)。基底層は増殖、顆粒層は角化の準備、乳頭層は真皮。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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