第107回医師国家試験 B3(2013年)
正答:a
問題
脳梗塞後に症状が安定し、意識レベル JCS Ⅲ-100 で人工呼吸器を装着している高齢患者が、長期療養する場所として最も適切なのはどれか。
a.療養病床
b.有料老人ホーム
c.グループホーム
d.高度救命救急センター
e.介護利用型軽費老人ホーム〈ケアハウス〉
正答の理由
急性期を脱したが、高度の意識障害で人工呼吸器管理という医療処置を継続的に要する患者です。医療法で「主として長期にわたり療養を必要とする患者を入院させるための病床」と定義される療養病床が最も適切です(現在は介護療養病床の受け皿として介護医療院も整備されています)。
各選択肢の検討
a.療養病床。正しい。医療法上、長期療養を必要とする患者のための病床で、医師・看護職員の配置のもと人工呼吸器管理などの医療を継続できます。
b.有料老人ホーム。誤り。食事や入浴など日常生活上の支援を提供する居住施設で、人工呼吸器管理を要する患者の常時の医療提供には向きません。
c.グループホーム。誤り。認知症対応型共同生活介護で、認知症の利用者が家庭的な環境で共同生活する場であり、重度の医療依存患者は対象ではありません。
d.高度救命救急センター。誤り。重篤な救急患者を24時間体制で受け入れる三次救急の施設で、病状の安定した患者の長期療養の場ではありません。
e.介護利用型軽費老人ホーム〈ケアハウス〉。誤り。軽費老人ホームは生活支援が中心の居住施設で、意識障害・人工呼吸器装着患者の医療を担えません。
覚えるポイント
医療依存度が高く状態の安定した長期療養=療養病床(介護医療院)。グループホームは認知症、ケアハウス・有料老人ホームは生活の場。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第107回医師国家試験問題および正答
- 医療法(e-Gov法令検索 API 法令データ)
- 介護サービス情報公表システム:どんなサービスがあるの? – 介護医療院
- 介護サービス情報公表システム:どんなサービスがあるの? – 特定施設入居者生活介護
- 介護サービス情報公表システム:どんなサービスがあるの? – 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
- 救急医療対策事業実施要綱(昭和52年7月6日医発第692号)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。