淋菌感染症|第107回医師国家試験A17

第107回医師国家試験 A17(2013年)

正答:a・d

問題

淋菌感染症について正しいのはどれか。2つ選べ。

a.子宮頸管炎として発症する。

b.Gram 陽性球菌が認められる。

c.潜伏期間は 4 〜 6 か月である。

d.女性では骨盤内炎症性疾患〈PID〉に進展する。

e.検査法としての PCR 法の感度は Gram 染色と同等である。

正答の理由

淋菌(Neisseria gonorrhoeae)はGram陰性双球菌で、男性では尿道炎、女性では子宮頸管炎として発症します。女性では無症状例が多く、上行感染すると卵管炎などの骨盤内炎症性疾患を起こします。

各選択肢の検討

a.子宮頸管炎として発症する。正しい。女性の淋菌感染の主な病変部位は子宮頸管で、帯下増加などを示します。

b.Gram 陽性球菌が認められる。誤り。淋菌はGram陰性双球菌で、男性尿道分泌物では白血球内のGram陰性双球菌がみられます。

c.潜伏期間は 4 〜 6 か月である。誤り。潜伏期間は男性尿道炎で2〜14日、子宮頸管炎で10日余り程度と短く、月単位ではありません。

d.女性では骨盤内炎症性疾患〈PID〉に進展する。正しい。未治療の淋菌性子宮頸管炎の10〜20%で上行感染して骨盤内炎症性疾患となります。

e.検査法としての PCR 法の感度は Gram 染色と同等である。誤り。核酸増幅検査の感度はGram染色より高く、Gram染色は子宮頸管・咽頭・直腸の診断には精度が不十分です。

覚えるポイント

淋菌はGram陰性双球菌・潜伏期は数日、女性は頸管炎からPIDへ、診断は核酸増幅検査が高感度。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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