抗TNF-α抗体製剤によるCrohn病治療の対象|第107回医師国家試験A5

第107回医師国家試験 A5(2013年)

正答:b

問題

生物学的製剤(抗 TNF-α 抗体製剤)を用いた Crohn 病治療の対象とならないのはどれか。

a.65 歳以上の患者

b.活動性結核を合併する患者

c.腸管皮膚瘻(外瘻)を合併する患者

d.他の Crohn 病治療薬を服用中の患者

e.生物学的製剤による寛解導入後の患者

正答の理由

インフリキシマブなど抗TNF-α抗体製剤は結核を発症・増悪させるため、活動性結核の患者には禁忌です。投与前に問診・胸部X線・IGRAまたはツベルクリン反応で結核感染の有無を確認します。

各選択肢の検討

a.65 歳以上の患者。誤り(対象となりうる)。高齢者は感染症に注意して慎重に投与しますが、年齢だけで禁忌にはなりません。

b.活動性結核を合併する患者。正しい(対象とならない)。添付文書の禁忌に活動性結核が明記されており、症状を悪化させるおそれがあります。

c.腸管皮膚瘻(外瘻)を合併する患者。誤り(対象となる)。インフリキシマブは「外瘻を有する」Crohn病が効能・効果に含まれています。

d.他の Crohn 病治療薬を服用中の患者。誤り(対象となる)。既存治療で効果不十分な例が対象であり、免疫調節薬などとの併用も行われます。

e.生物学的製剤による寛解導入後の患者。誤り(対象となる)。インフリキシマブは寛解導入に続く維持療法としても用いられます。

覚えるポイント

抗TNF-α抗体製剤の前には必ず結核(とB型肝炎)をスクリーニングし、活動性結核では使わない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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