急性肺血栓塞栓症のリスクファクター|第107回医師国家試験A4

第107回医師国家試験 A4(2013年)

正答:a

問題

急性肺血栓塞栓症のリスクファクターでないのはどれか。

a.るいそう

b.長期臥床

c.悪性腫瘍

d.プロテイン C 欠乏症

e.中心静脈カテーテル留置

正答の理由

肺血栓塞栓症の多くは下肢・骨盤の深部静脈血栓に由来し、血流停滞・血管内皮障害・凝固亢進(Virchowの3要素)が危険因子です。リスクとされるのは肥満であり、るいそうは危険因子ではありません。

各選択肢の検討

a.るいそう。正しい(リスクファクターでない)。体重増加すなわち肥満が静脈血栓塞栓症の危険因子で、るいそう自体は危険因子に挙げられません。

b.長期臥床。誤り。不動による下肢静脈の血流停滞は深部静脈血栓症と肺塞栓の代表的危険因子です。

c.悪性腫瘍。誤り。癌は凝固亢進状態をもたらし、静脈血栓塞栓症の重要な危険因子です。

d.プロテイン C 欠乏症。誤り。先天性の凝固制御因子欠乏であり、血栓性素因として危険因子になります。

e.中心静脈カテーテル留置。誤り。留置カテーテルは血管内皮障害と血流変化を起こし、上肢・胸部静脈の血栓と塞栓源になります。

覚えるポイント

静脈血栓塞栓症の危険因子は停滞・内皮障害・凝固亢進で、体格では「肥満」が危険因子。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第107回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました