マンモグラフィ微細石灰化と乳癌|第106回医師国家試験I59

第106回医師国家試験 I59(2012年)

正答:a

問題

50歳の女性。人間ドックのマンモグラフィで異常を指摘されたため来院した。両側の乳房に腫瘤を触知しない。両側の腋窩リンパ節を触知しない。持参したマンモグラフィの病変部(別冊No. 14)を別に示す。

診断として最も考えられるのはどれか。

a.乳癌

b.囊胞

c.乳腺症

d.線維腺腫

e.葉状腫瘍

別冊No.14のマンモグラフィ病変部。集簇性の微細石灰化を認める。
別冊No.14 / 出典:厚生労働省・第106回I別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

マンモグラフィでは集簇する微細石灰化がみられ、触知腫瘤がなくても非浸潤性乳管癌などの乳癌が疑われます。画像所見は疑いを示すもので、確定には画像誘導下生検などの組織診断が必要です。

画像の見方

別冊No.14(物理p.19)のマンモグラフィ拡大像を目視。局所に集簇する不整な微細石灰化がある。

各選択肢の検討

a.乳癌。正しい。マンモグラフィに集簇する不整形微細石灰化があり、選択肢では乳癌、特に非触知性の非浸潤性乳管癌が最も疑われます。画像のみで組織型を確定するものではなく、生検による診断が必要です。

b.囊胞。囊胞では境界明瞭な腫瘤や典型的な良性石灰化を呈し得ますが、このような集簇性微細石灰化はより疑わしい所見です。

c.乳腺症。乳腺症でも良性石灰化を来すことはありますが、画像の集簇した不整な微細石灰化は癌を疑い精査すべき所見です。

d.線維腺腫。線維腺腫では粗大なポップコーン状石灰化などが典型的な良性経過で、画像の微細石灰化集簇とは異なります。

e.葉状腫瘍。葉状腫瘍は主に増大する触知性の充実性腫瘤として現れ、今回のマンモグラフィ所見を最もよく説明しません。

覚えるポイント

集簇性・線状分布などの疑わしい微細石灰化は、非触知乳癌を疑い組織診断へ進む。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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