第106回医師国家試験 I34(2012年)
正答:a・d
問題
アスピリン喘息の特徴はどれか。2つ選べ。
a.女性に多い。
b.季節性がある。
c.IgEを介する。
d.鼻茸を合併しやすい。
e.インドメタシンは発作の原因とならない。
正答の理由
アスピリン喘息(NSAIDs-exacerbated respiratory disease)は成人発症の喘息に慢性副鼻腔炎・鼻茸を伴いやすく、COX-1阻害薬で呼吸器症状が誘発されます。典型的にはIgE依存性の薬剤アレルギーではなく、季節性も特徴ではありません。
各選択肢の検討
a.女性に多い。正しい。国内の公的解説では女性に多いことが特徴に挙げられています。男性にも起こり、患者集団により男女比は異なります。
b.季節性がある。誤り。季節性アレルゲンへの反応による疾患ではなく、通年性の気道炎症とNSAIDsによる増悪が特徴です。
c.IgEを介する。誤り。典型的なNSAIDs誘発反応はIgE依存性アレルギーではなく、アラキドン酸代謝の偏りが関与します。
d.鼻茸を合併しやすい。正しい。慢性副鼻腔炎や鼻茸は本症候群にしばしば合併します。
e.インドメタシンは発作の原因とならない。誤り。インドメタシンもCOX-1を阻害するNSAIDであり、発作を誘発し得ます。
覚えるポイント
喘息・慢性副鼻腔炎/鼻茸・NSAIDs過敏反応の組合せが典型。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第106回医師国家試験問題および正答
- 環境再生保全機構「アスピリンぜん息(解熱鎮痛薬ぜん息)」
- Aspirin-exacerbated respiratory disease: Prevalence, diagnosis, treatment, and considerations for the future
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。