糖尿病合併症|第106回医師国家試験I28

第106回医師国家試験 I28(2012年)

正答:a・b

問題

糖尿病の合併症について正しいのはどれか。2つ選べ。

a.腎症の早期診断に尿中アルブミン測定が有用である。

b.増殖糖尿病網膜症は汎網膜光凝固の適応がある。

c.脳血管障害では症候性脳出血が多い。

d.心臓障害では拡張型心筋症が多い。

e.末梢神経障害はまれである。

正答の理由

尿アルブミンは糖尿病性腎症の早期検出に有用で、増殖糖尿病網膜症では汎網膜光凝固が治療選択肢になります。末梢神経障害は糖尿病で頻度の高い合併症です。

各選択肢の検討

a.腎症の早期診断に尿中アルブミン測定が有用である。正しい。尿中アルブミン(通常は尿アルブミン/クレアチニン比)の測定は、糖尿病性腎臓病の早期スクリーニングに有用です。

b.増殖糖尿病網膜症は汎網膜光凝固の適応がある。正しい。増殖網膜症では新生血管・硝子体出血等による視力障害予防のため汎網膜光凝固が標準的な治療選択肢です。

c.脳血管障害では症候性脳出血が多い。糖尿病では動脈硬化性の脳梗塞リスクが高まりますが、脳出血が特に多いという説明は適切ではありません。

d.心臓障害では拡張型心筋症が多い。糖尿病の心血管合併症は虚血性心疾患や心不全などが重要で、拡張型心筋症が特に多いとするのは不適切です。

e.末梢神経障害はまれである。糖尿病性末梢神経障害は頻度の高い慢性合併症であり、まれではありません。

覚えるポイント

糖尿病では腎症・網膜症・神経障害を定期的に評価し、増殖網膜症には汎網膜光凝固を行います。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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