第106回医師国家試験 I25(2012年)
正答:c
問題
入眠後2〜3時間で出現することが多いのはどれか。
a.せん妄
b.悪夢障害
c.夢中遊行症
d.ナルコレプシー
e.睡眠覚醒スケジュール障害
正答の理由
夢中遊行症はNREM睡眠からの部分覚醒として、睡眠前半に起こりやすい現象です。
各選択肢の検討
a.せん妄。せん妄は急性の意識・注意障害であり、入眠後一定時間に限って出現する睡眠時随伴症ではありません。
b.悪夢障害。悪夢はREM睡眠が優位となる睡眠後半に多く、夢内容を想起しやすい点が異なります。
c.夢中遊行症。正しい。夢中遊行症はNREM睡眠からの不完全覚醒で、入眠後早い時間帯に生じやすい睡眠時随伴症です。
d.ナルコレプシー。ナルコレプシーでは日中の過度の眠気や情動脱力発作などが中心で、入眠後2〜3時間の歩行行動ではありません。
e.睡眠覚醒スケジュール障害。概日リズムと社会的時刻のずれによる睡眠・覚醒の問題で、夢中遊行のようにNREM睡眠から部分覚醒する現象ではありません。
覚えるポイント
夢中遊行症・夜驚症などの覚醒障害は睡眠初期に多く、悪夢はREM睡眠と関連します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。