インスリノーマによる低血糖症状|第106回医師国家試験I16

第106回医師国家試験 I16(2012年)

正答:c

問題

インスリノーマでみられやすいのはどれか。

a.下痢

b.胆石症

c.意識障害

d.色素沈着

e.十二指腸潰瘍

正答の理由

インスリノーマはインスリンを過剰分泌し、空腹時低血糖を起こします。低血糖では発汗・動悸などの交感神経症状だけでなく、混乱や意識消失などの中枢神経症状も生じます。

各選択肢の検討

a.下痢。下痢はVIPomaやガストリノーマなど他の膵消化管神経内分泌腫瘍でみられ、インスリノーマの代表症状ではありません。

b.胆石症。胆石症はインスリノーマの典型的症状ではなく、長期絶食時の低血糖症状を説明しません。

c.意識障害。正しい。インスリノーマでは過剰なインスリンにより空腹時低血糖を来し、神経糖欠乏症状として意識障害やけいれんに至ることがあります。

d.色素沈着。色素沈着は副腎皮質機能低下症やACTH過剰などでみられる所見で、インスリノーマの典型ではありません。

e.十二指腸潰瘍。十二指腸潰瘍はガストリノーマによる高ガストリン血症で起こりやすく、インスリノーマの症状ではありません。

覚えるポイント

インスリノーマは空腹時低血糖を起こし、意識障害・けいれんなどの神経糖欠乏症状を来す。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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