第106回医師国家試験 I14(2012年)
正答:c
問題
認知機能の動揺と抗精神病薬に対する感受性の亢進とを特徴とするのはどれか。
a.脳血管性認知症
b.前頭側頭型認知症
c.Lewy小体型認知症
d.Alzheimer型認知症
e.特発性正常圧水頭症
正答の理由
認知機能の変動はLewy小体型認知症の中核的臨床特徴で、抗精神病薬過敏性も支持的特徴として知られています。
各選択肢の検討
a.脳血管性認知症。脳血管性認知症では脳血管障害に対応する段階的悪化や局在神経徴候が手掛かりで、抗精神病薬過敏性は特徴的ではありません。
b.前頭側頭型認知症。前頭側頭型認知症では行動・人格変化や言語障害が前景に立ち、認知機能の動揺と抗精神病薬過敏性の組合せは典型的ではありません。
c.Lewy小体型認知症。正しい。Lewy小体型認知症では注意・覚醒を含む認知機能が変動し、抗精神病薬に対する重篤な過敏性が支持的特徴です。
d.Alzheimer型認知症。Alzheimer型認知症では通常は緩徐に進行する記憶障害が中心で、認知機能の著しい変動と抗精神病薬過敏性はLewy小体型ほど特徴的ではありません。
e.特発性正常圧水頭症。特発性正常圧水頭症の特徴は歩行障害、認知障害、尿失禁であり、抗精神病薬過敏性を特徴としません。
覚えるポイント
認知機能の変動に、幻視・パーキンソニズム・REM睡眠行動障害などを合わせてLewy小体型認知症を考える。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第106回医師国家試験問題および正答
- Diagnosis and management of dementia with Lewy bodies: Fourth consensus report of the DLB Consortium
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。