肛門部写真の診断|第106回医師国家試験I9

第106回医師国家試験 I9(2012年)

正答:c

問題

肛門部の写真(別冊No. 3)を別に示す。診断として最も考えられるのはどれか。

a.痔瘻

b.裂肛

c.痔核脱出

d.完全直腸脱

e.肛門周囲膿瘍

肛門部写真。肛門縁から腫大した痔核組織が脱出している。
別冊No.3 / 出典:厚生労働省・第106回I別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

写真では肛門から暗赤色で分葉状の腫大した痔核組織が脱出している。完全直腸脱でみられる全周性の筒状脱出や同心円状の粘膜ひだとは異なり、痔核脱出と判断する。

画像の見方

肛門縁から複数の腫大した痔核組織が突出しており、直腸壁全周に同心円状ひだを伴う直腸脱の外観ではない。

各選択肢の検討

a.痔瘻。痔瘻は肛門周囲の外口や排膿を伴う瘻孔であり、写真の脱出性腫瘤とは異なります。

b.裂肛。裂肛は肛門管の線状裂創で、脱出した血管性組織を示す所見ではありません。

c.痔核脱出。正しい。写真では肛門縁から腫大した痔核組織が脱出しており、痔核脱出が考えられます。

d.完全直腸脱。完全直腸脱では全周性の直腸壁が脱出し、粘膜に同心円状の輪状ひだがみられます。写真の所見は痔核の脱出です。

e.肛門周囲膿瘍。肛門周囲膿瘍は発赤・腫脹・圧痛を伴う感染性腫瘤で、写真の脱出所見とは異なります。

覚えるポイント

肛門部を視診し、脱出する内痔核と全周性の直腸脱を見分ける。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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