退院後ケア計画における家族の意向|第106回医師国家試験H27

第106回医師国家試験 H27(2012年)

正答:b

問題

91歳の女性。肺炎で入院中である。脳梗塞の後遺症で3年前から要介護4となり、長男(68歳)とその妻(64歳)の居宅で介護サービスを利用していた。肺炎はほぼ治癒したが、著しい嚥下障害を認めたため、7日前から経管経腸栄養を開始した。現在、意識レベルはJCS I-1であり、栄養状態は良好である。皮膚に褥瘡や深部静脈血栓症を疑う所見を認めない。退院に向けた準備を進めることとなった。

退院後のケア計画に関連する要素のうち、現時点で最も重要性が高いのはどれか。

a.特定健康診査・特定保健指導

b.介護に関する長男夫婦の意向

c.患者が加入している健康保険の種類

d.再び脳梗塞を発症した場合の診療計画

e.在宅酸素療法に対応できる近隣の医療機関

正答の理由

本人の希望に加え、在宅介護を担ってきた家族の意向・介護力を確認することが退院後の実行可能な計画につながる。

各選択肢の検討

a.特定健康診査・特定保健指導。この高齢患者の退院後の療養・介護先を整えるうえで優先する情報ではない。

b.介護に関する長男夫婦の意向。在宅介護を担ってきた家族の希望・介護力を本人の希望と合わせて確認する。

c.患者が加入している健康保険の種類。制度調整には関係しても、ケア計画でまず確認すべき要素ではない。

d.再び脳梗塞を発症した場合の診療計画。再発時の備えも必要だが、退院後の介護体制の確認が先である。

e.在宅酸素療法に対応できる近隣の医療機関。在宅酸素療法の必要性を示す記載がなく、現時点の優先事項ではない。

覚えるポイント

退院計画では本人・家族の目標、希望、介護可能性を確認する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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