過度の飲酒と疾患リスク|第106回医師国家試験H19

第106回医師国家試験 H19(2012年)

正答:d

問題

過度の飲酒習慣が発症リスクとなる可能性が低いのはどれか。

a.脚気

b.糖尿病

c.高尿酸血症

d.慢性閉塞性肺疾患

e.高トリグリセリド血症

正答の理由

公式正答はd。過度の飲酒は栄養障害、膵性糖尿病、高尿酸血症、高トリグリセリド血症につながりうる。COPDでは喫煙や有害粒子曝露が主要な確立した発症リスクである。ただし、アルコールと肺が無関係という意味ではない。重度飲酒とCOPD入院・転帰悪化等の関連報告はあるが、喫煙などの交絡や発症と転帰の違いも考慮する。

各選択肢の検討

a.脚気。アルコール依存や偏った食事に伴うチアミン欠乏は脚気の原因となる。

b.糖尿病。過度の飲酒は慢性膵炎を通じた膵性糖尿病などにつながりうる。飲酒量と糖尿病の関係は単純な一方向ではないが、過量飲酒にリスクがないとはいえない。

c.高尿酸血症。アルコールは尿酸産生・排泄に影響し、高尿酸血症や痛風のリスクとなる。

d.慢性閉塞性肺疾患。喫煙や有害粒子への曝露が確立した主要リスクで、他肢との比較から公式正答。重度飲酒とCOPD入院・転帰悪化等の関連報告もあるが、喫煙で調整すると関連が弱まる研究もあり、独立した発症原因と一律には断定できない。

e.高トリグリセリド血症。過度の飲酒は中性脂肪を上昇させ、高トリグリセリド血症につながりうる。

覚えるポイント

飲酒は複数の代謝疾患や栄養障害と関連する。COPDでは喫煙・粉じん等の吸入曝露が中心的リスクとなる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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