診療ガイドラインの作成過程|第106回医師国家試験H18

第106回医師国家試験 H18(2012年)

正答:a

問題

診療ガイドラインの説明で正しいのはどれか。

a.エビデンスが系統的に検索・評価されている。

b.患者とのコミュニケーションには利用できない。

c.推奨に従わなければ、保険診療の対象とならない。

d.症例対照研究の結果は、推奨の根拠として採用されない。

e.主に専門医に対するアンケート調査に基づいて作成される。

正答の理由

診療ガイドラインは、臨床上の重要な課題についてエビデンスを系統的に検索・評価し、利益と害、患者の価値観などを考慮して推奨をまとめる。患者との話し合いや個別判断にも利用でき、推奨から外れたことだけで保険診療外となるわけではない。

各選択肢の検討

a.エビデンスが系統的に検索・評価されている。エビデンスを系統的に検索・評価することはガイドライン作成の基本であり正しい。

b.患者とのコミュニケーションには利用できない。ガイドラインは患者との意思決定・コミュニケーションにも活用できる。

c.推奨に従わなければ、保険診療の対象とならない。推奨は個別患者の状況を踏まえて用いるもので、従わないことだけで保険診療の対象外にはならない。

d.症例対照研究の結果は、推奨の根拠として採用されない。症例対照研究を含め、研究デザインの限界を考慮してエビデンスを評価し、根拠として採用しうる。

e.主に専門医に対するアンケート調査に基づいて作成される。作成は専門医へのアンケートだけでなく、系統的な文献検索・評価と多様な関係者の検討に基づく。

覚えるポイント

診療ガイドラインは系統的なエビデンス評価に基づく意思決定支援であり、機械的な診療命令ではない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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