急性骨髄性白血病治療時の環境|第106回医師国家試験H13

第106回医師国家試験 H13(2012年)

正答:e

問題

急性骨髄性白血病の抗がん化学療法を実施する場所として最も適切なのはどれか。

a.陰圧室

b.手術室

c.回復室

d.集中治療室

e.バイオクリーン室

正答の理由

急性白血病の寛解導入療法では骨髄抑制が強く、好中球減少による感染リスクが高い。設問の正答は、HEPAフィルターや陽圧で清浄度管理されたバイオクリーン室(防護環境)で感染曝露を減らすことを意図している。陰圧室は空気感染症患者から周囲への拡散を防ぐための環境で、目的が異なる。なお現行CDC指針は防護環境を同種造血幹細胞移植患者に推奨し、化学療法中のすべての患者に一律推奨しているわけではない。

各選択肢の検討

a.陰圧室。陰圧室は感染症患者から周囲への病原体拡散を抑えるための環境で、患者を感染から守る目的ではない。

b.手術室。手術室は手術を行う場所で、化学療法の通常の実施場所ではない。

c.回復室。回復室は麻酔・手術後の経過観察を行う場所である。

d.集中治療室。集中治療室は重篤患者の集中的管理を行う場所であり、白血病化学療法の感染防護環境を意味しない。

e.バイオクリーン室。好中球減少時の感染予防を目的にしたHEPA濾過・陽圧などで外部の真菌等への曝露を減らす清浄環境であり、設問の正答。現行CDC指針の推奨対象は主に同種造血幹細胞移植患者で、化学療法患者全員に一律に求める扱いではない。

覚えるポイント

陰圧室は周囲への感染拡大防止、防護環境は免疫低下患者を環境微生物から守る目的で使い分ける。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第106回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました