終末期の病状説明と目標設定|第106回医師国家試験H8

第106回医師国家試験 H8(2012年)

正答:d

問題

終末期の癌患者に対して病状説明をする際の配慮で適切なのはどれか。

a.医師以外の医療職は加わらない。

b.患者の感情にはできるだけ触れない。

c.緩和医療の対象外であることを説明する。

d.到達可能な短期目標を患者とともに検討する。

e.患者本人の意向よりも家族の意向を優先する。

正答の理由

終末期の説明では、患者の理解と感情に配慮し、多職種で支えながら本人の価値観・意向を確認する。実現可能な短期目標を患者とともに設定することは、希望を保ちつつ具体的なケア方針を共有する方法である。

各選択肢の検討

a.医師以外の医療職は加わらない。患者が望む場合には看護師など多職種が説明・支援に加わることが重要で、医師以外を排除するのは適切でない。

b.患者の感情にはできるだけ触れない。感情を避けず、患者の反応を受け止める必要がある。

c.緩和医療の対象外であることを説明する。緩和ケアは終末期を含め苦痛を和らげるケアであり、対象外と説明するのは誤り。

d.到達可能な短期目標を患者とともに検討する。患者と相談して達成可能な短期目標を検討することは、本人中心の意思決定とケア計画に沿うため正しい。

e.患者本人の意向よりも家族の意向を優先する。意思決定能力のある患者の意向を基本とし、家族の意向を一律に優先しない。

覚えるポイント

病状説明では本人の理解・感情を確かめ、多職種で支えながら本人と現実的な目標を共有する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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