第106回医師国家試験 H4(2012年)
正答:e
問題
脱水を示唆する所見はどれか。
a.徐脈
b.腋窩の湿潤
c.頸静脈の怒張
d.両下腿の浮腫
e.起立時の血圧低下
正答の理由
体液量減少では静脈還流と循環血液量が低下し、起立時の血圧低下がみられる。選択肢ではこれが脱水を示唆する。浮腫や発汗のある患者でも体液量減少が併存することはあり、他の所見だけで脱水を除外はできない。
各選択肢の検討
a.徐脈。脱水では交感神経反応により頻脈となることがあり、徐脈は典型的でない。
b.腋窩の湿潤。脱水では腋窩の乾燥が参考となり、湿潤自体は脱水を積極的に示唆しない。ただし発汗中にも体液は失われうる。
c.頸静脈の怒張。頸静脈怒張は静脈圧上昇・容量過剰などを示唆する。
d.両下腿の浮腫。間質液貯留の所見であり、脱水を積極的に示唆しない。ただし浮腫と血管内の体液量減少は併存しうる。
e.起立時の血圧低下。循環血液量低下により起立時の血圧低下を来しうるため正しい。
覚えるポイント
体液量減少では起立性低血圧、頻脈、口腔粘膜乾燥などを確認する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第106回医師国家試験問題および正答
- Volume Depletion – MSD Manual Professional Edition
- 厚生労働省:第106回医師国家試験 H問題
- 厚生労働省:第106回医師国家試験 正答表
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。