節足動物媒介感染症(マダニとライム病)|第106回医師国家試験G16

第106回医師国家試験 G16(2012年)

正答:b

問題

主としてマダニが媒介する疾患はどれか。

a.マラリア

b.ライム病

c.リーシュマニア感染症

d.ペスト

e.野兎病

正答の理由

ライム病はスピロヘータの一種Borrelia属細菌によるダニ媒介性感染症で、世界中でIxodes属のマダニによって伝播されます。日本でも発生があり、マダニ刺咬部位を中心に広がる遊走性紅斑で始まり、数週〜数か月後に神経・心臓・関節の症状が続くことがあります。

各選択肢の検討

a.マラリア誤り。マラリアはハマダラカ(Anopheles属の蚊)が媒介する原虫感染症です。

b.ライム病正しい。ライム病はIxodes属のマダニが媒介します。

c.リーシュマニア感染症誤り。リーシュマニア症はサシチョウバエ(Phlebotomus属、Lutzomyia属)の刺咬で伝播する原虫感染症です。

d.ペスト誤り。ペストは野生げっ歯類の間で流行し、感染したネズミノミの刺咬でヒトに伝播します。感染動物の体液・組織との接触や、肺ペストでは飛沫でも広がります。

e.野兎病誤り。野兎病菌はダニ・アブ・ノミなどの刺咬でも伝播しますが、国内では主にノウサギとの接触(皮はぎ・調理)で感染し、海外でも冬期の多くはウサギとの接触によります。経路が多様で、「主としてマダニが媒介する疾患」とはいえません。

覚えるポイント

マダニ=ライム病、ハマダラカ=マラリア、サシチョウバエ=リーシュマニア、ノミ=ペスト。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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