第106回医師国家試験 G8(2012年)
正答:c
問題
石綿のばく露に起因する可能性が低いのはどれか。
a.胸膜中皮腫
b.間質性肺炎
c.気管支喘息
d.原発性肺癌
e.胸膜プラーク
正答の理由
厚生労働省の石綿による疾病の認定基準は、石綿との関連が明らかな疾病として、石綿肺、肺がん、中皮腫、良性石綿胸水、びまん性胸膜肥厚の5つを挙げています。また胸膜プラーク(胸膜肥厚斑)は石綿ばく露を示す医学的所見として認定要件に用いられます。気管支喘息はここに含まれず、石綿による疾患としての因果関係は乏しいと考えられます。
各選択肢の検討
a.胸膜中皮腫誤り。中皮腫は石綿との関連が明らかな代表的疾患で、胸膜中皮腫が最も多い型です。
b.間質性肺炎誤り。石綿肺は石綿ばく露による間質性肺線維症で、通常型間質性肺炎パターンを示すこともあり、石綿による間質性肺疾患にあたります。
c.気管支喘息正しい。気管支喘息は石綿による疾病の認定基準に含まれず、石綿ばく露に起因する可能性は低い疾患です。
d.原発性肺癌誤り。原発性肺癌は石綿との関連が明らかな疾病で、喫煙との相乗作用も知られています。
e.胸膜プラーク誤り。胸膜プラークは壁側胸膜の限局性肥厚で、石綿ばく露の指標となる所見です。
覚えるポイント
石綿で起こるのは中皮腫・肺癌・石綿肺・良性石綿胸水・びまん性胸膜肥厚。胸膜プラークはばく露の指標。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。