臍帯脱出の危険因子(足位)|第106回医師国家試験G6

第106回医師国家試験 G6(2012年)

正答:a

問題

臍帯脱出を起こしやすいのはどれか。

a.足位

b.微弱陣痛

c.低在横定位

d.不正軸進入

e.羊水過少症

正答の理由

臍帯脱出は、破水したときに先進部が骨盤入口を十分にふさいでいないと、すき間から臍帯が先進部より先に腟内へ脱出する異常です。脱出した臍帯は児と産道の間で圧迫され、胎児の低酸素血症を来すため緊急帝王切開の適応になります。骨盤位、なかでも一方または両方の脚が伸展して殿部より先に出る足位は、先進部が小さく骨盤入口との間にすき間ができやすいため起こりやすい代表です。横位や、頭位でも児頭が嵌入する前の破水、羊水過多も危険因子です。

各選択肢の検討

a.足位正しい。足位(不全足位・全足位)は先進部が細く骨盤入口をふさがないため、破水時に臍帯が脱出しやすい胎位です。

b.微弱陣痛誤り。微弱陣痛は子宮収縮が弱く分娩が進みにくい状態で、先進部と骨盤のすき間を生じさせる因子ではなく、臍帯脱出の典型的な危険因子ではありません。

c.低在横定位誤り。低在横定位は児頭が骨盤内深く下降したまま回旋が止まった状態で、児頭が産道を占めているため臍帯が先進部の前に出ることは起こりにくい状況です。

d.不正軸進入誤り。不正軸進入は児頭が傾いたまま骨盤入口に進入する状態で、児頭が入口部に入っているため臍帯脱出の代表的な因子ではなく、分娩停止・回旋異常の原因として問題になります。

e.羊水過少症誤り。羊水過少では臍帯圧迫は起こりえますが、臍帯脱出を起こしやすいのは破水時に大量の羊水とともに臍帯が流れ出る羊水過多の方です。

覚えるポイント

臍帯脱出は先進部が骨盤入口をふさがない状態での破水で起こる。足位などの骨盤位・横位・未嵌入児頭・羊水過多が危険因子。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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