離乳初期の進め方|第106回医師国家試験G3

第106回医師国家試験 G3(2012年)

正答:b

問題

初期離乳食に関する母親への指導で適切なのはどれか。

a.開始時期は生後7か月とする。

b.卵は卵黄のみを用いる。

c.穀類は粥ではなく軟飯を与える。

d.硬さは歯茎でつぶせる程度にする。

e.人工乳栄養児の場合は牛乳に変更する。

正答の理由

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」は、出題当時の2007年版でも現行の2019年改定版でも、卵は固ゆでした卵黄から始めて全卵へ進めるとしています。卵白は卵黄よりアレルギーを起こしやすいため、離乳の初期に卵を用いるなら卵黄に限ります。離乳はなめらかにすりつぶした状態の食物を初めて与えた時をいい、開始は生後5〜6か月頃が適当で、おかゆ(つぶしがゆ)から1さじずつ始めます。

各選択肢の検討

a.開始時期は生後7か月とする。 誤り。開始の目安は首のすわりがしっかりし、支えると座れ、哺乳反射が弱まる生後5〜6か月頃です。生後7〜8か月は舌でつぶせる固さに進む離乳中期にあたります。

b.卵は卵黄のみを用いる。 正しい。卵は固ゆでした卵黄から始め、離乳の進行に合わせて全卵へ進めます。

c.穀類は粥ではなく軟飯を与える。 誤り。離乳はおかゆ(米)から始め、初めは「つぶしがゆ」とし、粗つぶし、つぶさないままへと進めて、最後に軟飯へ移行します。初期から軟飯は与えません。

d.硬さは歯茎でつぶせる程度にする。 誤り。歯ぐきでつぶせる固さは離乳後期(生後9〜11か月頃)の目安です。初期はなめらかにすりつぶした状態にします。

e.人工乳栄養児の場合は牛乳に変更する。 誤り。牛乳を飲用として与えるのは、鉄欠乏性貧血の予防の観点から1歳を過ぎてからが望ましいとされます。離乳期は母乳または育児用ミルクを続け、離乳食後や授乳リズムに沿って与えます。

覚えるポイント

離乳開始は5〜6か月・なめらかにすりつぶした状態・つぶしがゆから。卵は卵黄→全卵、牛乳の飲用は1歳以降。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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