第106回医師国家試験 E68(2012年)
正答:c
問題
我が国における男性の悪性新生物死亡数割合(部位別)の推移を示す。
①と④の部位の組合せで正しいのはどれか。
| 選択肢 | ① | ④ |
|---|---|---|
| a | 胃 | 膵臓 |
| b | 胃 | 大腸 |
| c | 胃 | 肺 |
| d | 膵臓 | 胃 |
| e | 膵臓 | 大腸 |
| f | 膵臓 | 肺 |
| g | 大腸 | 胃 |
| h | 大腸 | 膵臓 |
| i | 大腸 | 肺 |
| j | 肺 | 胃 |
| k | 肺 | 膵臓 |
| l | 肺 | 大腸 |

正答の理由
図で①は1970年に男性のがん死亡の4割超を占め、その後一貫して縮小して2008年に約16%となっています。④は1970年に約11%でしたが拡大を続け、2008年には約24%と最大になっています。平成20年(2008年)人口動態統計(確定数)では、男性の悪性新生物死亡206,354人のうち、気管・気管支及び肺48,610人(23.6%)、胃32,973人(16.0%)、肝及び肝内胆管22,332人(10.8%)、結腸14,482人と直腸S状結腸移行部及び直腸8,937人(合わせて大腸23,419人、11.3%)、膵13,703人(6.6%)です。かつて最多だった胃癌の割合が減り、肺癌が最多になった推移と一致し、①が胃、④が肺です。
画像の見方
図は問題冊子本文(tp_siken_106_ishi_e1.pdf 第39頁)にあります。横軸0〜100%。1970年は①0〜約44%、②約44〜53%、③約53〜57%、④約57〜68%、⑤約68〜74%。2008年は①0〜約16%、②約16〜27%、③約27〜33%、④約33〜57%、⑤約57〜68%、残りがその他です。①は年々縮小し、④は年々拡大して2008年に最大の区画になっています。
各選択肢の検討
a.①胃・④膵臓。誤り。①胃は正しいが、膵臓は2008年に男性がん死亡の6.6%で、約24%を占め最大となる④ではありません。
b.①胃・④大腸。誤り。①胃は正しいが、大腸は2008年に11.3%で、約24%に達する④には当たりません。
c.①胃・④肺。正しい。胃は4割超から約16%に減少し、肺は約11%から23.6%に増えて男性がん死亡の首位となりました。
d.①膵臓・④胃。誤り。1970年に4割超を占めた①は膵臓ではありません。胃は減少しており、拡大する④ではありません。
e.①膵臓・④大腸。誤り。膵臓が男性がん死亡の4割超を占めたことはなく、大腸も2008年の約24%には達しません。
f.①膵臓・④肺。誤り。④の肺は正しいが、①の4割超から減少した部位は膵臓ではなく胃です。
g.①大腸・④胃。誤り。大腸は1970年に4割超を占めておらず、胃は減少しているため拡大する④ではありません。
h.①大腸・④膵臓。誤り。いずれも①・④の割合(1970年4割超、2008年約24%)に一致しません。
i.①大腸・④肺。誤り。④の肺は正しいが、①は大腸ではなく、かつて4割超を占めた胃です。
j.①肺・④胃。誤り。逆です。肺は増加し、胃は減少しています。
k.①肺・④膵臓。誤り。肺は減少しておらず、2008年に23.6%で最大です。膵臓は6.6%です。
l.①肺・④大腸。誤り。肺は増加して最大となった④で、減少した①ではありません。
覚えるポイント
男性のがん死亡割合は胃が減少し肺が増加。2008年は肺が首位(23.6%)、胃が2位(16.0%)。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。