前置胎盤のMRI同定|第106回医師国家試験E50

第106回医師国家試験 E50(2012年)

正答:c

問題

36歳の1回経妊1回経産婦。妊娠32週。昨夜からの少量の性器出血を主訴に来院した。自宅近くの医療機関で胎盤位置異常の可能性を指摘されたため、紹介されて受診した。32歳時に自然経腟分娩で第1子を出産している。腹部MRIのT2強調矢状断像(別冊No.7)を別に示す。

胎盤はどれか。

a.①

b.②

c.③

d.④

e.⑤

別冊No.7 妊娠32週の骨盤部T2強調矢状断MRI。③が子宮後壁下部の胎盤、④は羊水、⑤は膀胱を示す。
別冊No.7 / 出典:厚生労働省・第106回E別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

T2強調矢状断像で、胎児頭部②の後方、子宮後壁下部から内子宮口付近に広がる実質性の組織が胎盤③です。胎盤は羊水④と異なり、内部に不均一な中間信号を示しています。妊娠後期の性器出血と胎盤の低い位置から前置胎盤が考えられます。

画像の見方

胎児頭部②の後方に胎盤③があり、子宮下部・内子宮口付近まで広がる。④は高信号の羊水、⑤は母体の膀胱。

各選択肢の検討

a.①。誤り。胎児の体幹部に付けられた番号で、胎盤ではありません。

b.②。誤り。胎児頭部です。内部に脳の構造が見え、周囲を頭蓋骨が取り囲んでいます。

c.③。正しい。胎児頭部の後方に広がる胎盤です。内子宮口近傍まで及ぶ低い位置にあります。

d.④。誤り。胎児頭部の下方にあるT2強調像で高信号の羊水腔で、胎盤ではありません。

e.⑤。誤り。母体前方の膀胱です。内部の尿がT2強調像で高信号を示しています。

覚えるポイント

妊娠後期の無痛性性器出血では前置胎盤を考え、胎盤が内子宮口を覆う位置関係を画像で確認する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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