両眼視機能|第106回医師国家試験E19

第106回医師国家試験 E19(2012年)

正答:b

問題

両眼視機能はどれか。

a.暗所視

b.立体視

c.中心視力

d.調節近点

e.視運動眼振

正答の理由

両眼視機能は、左右の眼に映ったわずかに異なる像を脳で1つにまとめる働きで、Worthの分類では同時視・融像・立体視の3段階に分けられます。立体視は左右眼の像を融合して奥行き(立体感)を知覚する機能で、両眼がそろって初めて成り立ちます。ほかの選択肢は片眼ごとに成立し、片眼ずつ測定する単眼の機能です。

各選択肢の検討

a.暗所視。誤り。網膜には杆体と錐体の2種類の視細胞があり、暗所視(薄暗い環境での視覚)は主に杆体が担います。各眼の網膜で成立する機能で、両眼の像の統合を必要としません。

b.立体視。正しい。両眼の像の融合で奥行きを感じる機能で、同時視・融像に続く最も高度な両眼視機能です。

c.中心視力。誤り。中心窩の解像力で、視力検査は反対眼を遮閉して片眼ずつ行います。

d.調節近点。誤り。水晶体の調節で明視できる最も近い点で、調節力(調節幅)の指標です。調節幅は片眼ずつ(単眼条件で)測定でき、両眼の像の融合を必要としません。両眼の協調をみる近点は輻湊近点であり、調節近点とは区別します。

e.視運動眼振。誤り。動く縞模様や点のパターンを見たときに起こる生理的な眼振で、片眼視(単眼刺激)でも誘発されます。眼球運動系の反射であり、両眼の像の統合(両眼視)を示す機能ではありません。

覚えるポイント

両眼視機能は同時視・融像・立体視の3段階で、立体視が最高位。視力・調節・暗所視は単眼機能。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第106回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました