Goldmann圧平眼圧計|第106回医師国家試験E14

第106回医師国家試験 E14(2012年)

正答:a

問題

検査の様子(別冊No. 3A)とその検査所見(別冊No. 3B)とを別に示す。

この検査で異常高値を示す眼疾患はどれか。

a.緑内障

b.角膜潰瘍

c.網膜剝離

d.加齢白内障

e.視神経管骨折

A:青色光に照らされた眼に、細隙灯顕微鏡に取り付けた透明な円柱状のチップを角膜中央に当てている様子。B:青い視野の中で、上下にずれた半円2つが緑色の蛍光の輪として見える像。
別冊No. 3A、B(E問題14)検査の様子と検査所見 / 出典:厚生労働省・第106回E別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

写真はGoldmann圧平眼圧計による眼圧測定です。フルオレセインを点眼してコバルトブルー光で照らし、二分プリズムで分けた2つの半円の内縁が接するまで加圧して眼圧を読み取ります。眼圧の正常範囲はおよそ11〜21 mmHgで、異常高値を示す代表的疾患は緑内障です(正常眼圧緑内障もあるため、高眼圧は緑内障の必要条件ではありません)。

画像の見方

No. 3Aは、コバルトブルー光の下で細隙灯顕微鏡に装着した圧平チップを角膜中央に接触させている様子です。No. 3Bでは、プリズムで上下に分割された2つの半円(フルオレセインで緑色に光るメニスカス)が見え、両者の内縁を合わせて読み取る像です。Goldmann圧平眼圧計による眼圧測定と判断しました(検査名は原本に記載がありません)。

各選択肢の検討

a.緑内障。正しい。房水流出障害などで眼圧が上がり視神経が障害される疾患で、眼圧測定は診断と治療効果判定に必須です。急性緑内障発作では著しい高値を示します。

b.角膜潰瘍。誤り。結膜充血・異物感・眼痛・羞明を示し、細隙灯顕微鏡とフルオレセイン染色で上皮欠損を確認する疾患で、眼圧の異常高値を特徴とする疾患ではありません。

c.網膜剝離。誤り。網膜が網膜色素上皮から剝がれる無痛性の視力・視野障害で、裂孔原性網膜剝離の多くはむしろ相対的な低眼圧を示し、眼圧上昇は少数です。

d.加齢白内障。誤り。水晶体の混濁による緩徐で無痛性の霧視が主症状で、通常は眼圧異常を来しません。まれに膨化した水晶体が隅角を塞いで続発閉塞隅角緑内障を起こす場合は別です。

e.視神経管骨折。誤り。外傷による視神経障害(外傷性視神経症)で視力・視野障害を来しますが、眼圧上昇を来す疾患ではありません。眼窩内圧・眼圧が上がる眼窩コンパートメント症候群は別の病態です。

覚えるポイント

Goldmann圧平眼圧計:フルオレセイン+コバルトブルー光で2つの半円の内縁を合わせる。眼圧高値は緑内障。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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