感染症の隔離予防策(空気感染)|第106回医師国家試験E4

第106回医師国家試験 E4(2012年)

正答:e

問題

入院治療を行うにあたり、陰圧室での隔離の必要性が最も高いのはどれか。

a.インフルエンザ

b.急性細気管支炎

c.伝染性単核球症

d.百日咳

e.麻疹

正答の理由

陰圧の空気感染隔離室(AIIR)を要するのは、飛沫核として空気中を長距離漂っても感染性を保つ病原体による空気感染症で、麻疹・水痘・結核が代表です。CDCの隔離予防策ガイドラインでも麻疹は空気予防策(+標準予防策)とされています。インフルエンザと百日咳は飛沫予防策、細気管支炎(RSウイルスなど)は接触予防策、伝染性単核球症は標準予防策で足ります。

各選択肢の検討

a.インフルエンザ。誤り。主に飛沫で伝播し、飛沫予防策(個室またはコホーティング、サージカルマスク)で対応します。陰圧室は通常必要ありません。

b.急性細気管支炎。誤り。RSウイルスなどによる細気管支炎は手や物を介する接触伝播が中心で、接触予防策(+標準予防策)が推奨されます。

c.伝染性単核球症。誤り。EBウイルスは唾液を介する密接な接触で感染し、病院では標準予防策で足ります。

d.百日咳。誤り。飛沫予防策の対象で、有効な抗菌薬開始後5日まで個室などで隔離します。

e.麻疹。正しい。麻疹ウイルスは空気感染し感染力が極めて強いため、空気予防策として陰圧の空気感染隔離室に収容し、入室者はN95マスクを用います。

覚えるポイント

陰圧室(空気予防策)が必要なのは麻疹・水痘・結核。インフルエンザ・百日咳は飛沫、RSは接触。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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