気分障害の思考障害|第106回医師国家試験D19

第106回医師国家試験 D19(2012年)

正答:a・c

問題

気分障害でみられる思考障害はどれか。2つ選べ。

a.観念奔逸

b.思考伝播

c.思考制止

d.滅裂思考

e.連合弛緩

正答の理由

気分障害では思考の「速さ(形式・流れ)」が気分に応じて変化します。躁状態では考えが次々に湧いて話題が飛ぶ観念奔逸、うつ状態では考えが進まず決断もできない思考制止(思考抑制)がみられます。思考伝播(自我障害)や滅裂思考・連合弛緩(思考のまとまりの障害)は統合失調症に特徴的な思考障害です。

各選択肢の検討

a.観念奔逸。正しい。躁病エピソードの症状(flight of ideas、考えの競い合い)です。

b.思考伝播。誤り。自分の考えが外へ漏れて他人に知られてしまうと体験する自我障害で、Schneiderの一級症状として統合失調症に特徴的です。

c.思考制止。正しい。うつ病で思考が渋滞し、考えが進まない・集中や決断ができなくなる症状です。

d.滅裂思考。誤り。思考の論理的つながりが失われ、話がまとまらず理解不能になる状態で、統合失調症の解体した思考です。

e.連合弛緩。誤り。観念同士の連合が緩み話が脱線していく状態で、統合失調症の思考形式の障害(滅裂思考の軽い段階)です。

覚えるポイント

思考の流れ:躁=観念奔逸、うつ=思考制止。統合失調症=連合弛緩→滅裂思考、思考伝播・思考吹入などの自我障害。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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