院内感染のリスク因子|第106回医師国家試験C13

第106回医師国家試験 C13(2012年)

正答:c

問題

院内感染のリスクとなりにくいのはどれか。

a.褥瘡処置

b.持続導尿

c.腰椎穿刺

d.人工呼吸

e.中心静脈栄養

正答の理由

院内感染の主なリスクは、留置デバイス(尿道カテーテル・気管チューブ・中心静脈カテーテル)が長く体内に入っている状態や、耐性菌の温床となる開放創の処置です。腰椎穿刺は無菌操作で行う一回きりの手技で、医原性の感染(髄膜炎など)はまれな合併症にとどまります。

各選択肢の検討

a.褥瘡処置。誤り(リスクになる)。褥瘡は院内の薬剤耐性菌のリザーバーとなり、感染が最も多い合併症です。処置時の手や器具を介した伝播にも注意が要ります。

b.持続導尿。誤り(リスクになる)。留置カテーテルは細菌尿・カテーテル関連尿路感染症の素地となり、留置期間が長いほどリスクが高まります。

c.腰椎穿刺。正しい(なりにくい)。無菌的に行う単回の手技で、医原性感染はまれな合併症です。デバイスを留置しないため、持続的な感染源にもなりません。

d.人工呼吸。誤り(リスクになる)。気管挿管は気道の防御機構を破綻させ、カフ上の分泌物の誤嚥やチューブのバイオフィルムを介して人工呼吸器関連肺炎を起こします。

e.中心静脈栄養。誤り(リスクになる)。中心静脈カテーテルは血流感染の主要な原因で、不要になったら速やかに抜去することが推奨されます。

覚えるポイント

院内感染の代表は、カテーテル関連血流感染・カテーテル関連尿路感染・人工呼吸器関連肺炎と創部感染(デバイスと処置)。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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