初感染で早期に産生される免疫グロブリン|第106回医師国家試験B30

第106回医師国家試験 B30(2012年)

正答:e

問題

初感染の早期に産生され、感染防御に有効なのはどれか。

a.IgA

b.IgD

c.IgE

d.IgG

e.IgM

正答の理由

新しい抗原に初めて曝露されたとき(一次免疫応答)に最初に作られる抗体はIgMです。IgMは5量体で抗原結合部位が多く、抗原を凝集させ補体を強く活性化して貪食を促すため、初期の感染防御に働きます。特異的IgM抗体の検出が初感染(急性感染)の診断に使われるのはこのためです。

各選択肢の検討

a.IgA:誤り。消化管・気道の粘膜下の形質細胞が産生し、分泌型IgAとして粘膜面の防御を担います。初感染の早期に最初に産生される抗体ではありません。

b.IgD:誤り。ナイーブB細胞の表面にIgMとともに発現する抗原受容体で、血清中の濃度はごく低く、感染防御の主役ではありません。

c.IgE:誤り。肥満細胞・好塩基球の受容体に結合し、即時型アレルギーや寄生虫に対する反応に関与します。

d.IgG:誤り。血清中で最も多い抗体ですが、再曝露時の二次免疫応答で主に産生されます。一次応答ではIgMに遅れて出現します。

e.IgM:正しい(正答)。新しい抗原への曝露後に最初に作られる抗体で、5量体として抗原を凝集し補体を活性化して初期防御に働きます。

覚えるポイント

一次応答の最初の抗体はIgM(初感染の診断に特異的IgM)、二次応答の主体はIgG。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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