第106回医師国家試験 B20(2012年)
正答:b
問題
地域住民の健康増進を目的とした活動はどれか。
a.介護施設の整備
b.禁煙教室の開催
c.特定健康診査の受診勧奨
d.インフルエンザ予防接種の実施
e.うつ病患者に対する社会復帰支援
正答の理由
予防は、病気の発生を防ぐ一次予防(生活習慣・環境の改善、健康教育による健康増進と、予防接種などの特異的予防)、早期発見・早期治療の二次予防、発病後のリハビリテーション・社会復帰支援・再発防止の三次予防に分けられます。禁煙教室は喫煙という生活習慣を改める健康教育で、健康増進を目的とする活動です。
各選択肢の検討
a.介護施設の整備。誤り。既に介護を要する人へのサービス提供基盤の整備で、健康な住民の健康増進活動ではありません。
b.禁煙教室の開催。正しい(これが正答)。生活習慣の改善を促す健康教育で、一次予防のうちの健康増進に当たります。
c.特定健康診査の受診勧奨。誤り。健康診断による異常の早期発見・保健指導は二次予防です。
d.インフルエンザ予防接種の実施。誤り。予防接種は一次予防ですが、特定の感染症の発生を防ぐ「疾病予防(特異的予防)」であり、生活習慣の改善や健康教育で健康そのものを高める「健康増進」とは目的が異なります(一次予防の定義でも疾病予防と健康増進は並べて別に挙げられています)。
e.うつ病患者に対する社会復帰支援。誤り。発病後の社会復帰・再発防止を図る三次予防です。
覚えるポイント
一次予防=健康増進(禁煙・運動・栄養などの健康教育)+特異的予防(予防接種)、二次予防=健診・早期治療、三次予防=リハビリ・社会復帰。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。