第106回医師国家試験 B15(2012年)
正答:e
問題
全身性炎症反応症候群の診断基準を満たしているのはどれか。
a.末梢血白血球数 6,000/mm3
b.心拍数 70/分
c.呼吸数 15/分
d.尿量 40 ml/時
e.体温 35.0℃
正答の理由
SIRSの診断項目は①体温>38℃または<36℃、②心拍数>90/分、③呼吸数>20/分またはPaCO2<32 mmHg、④白血球数>12,000/mm3または<4,000/mm3または未熟顆粒球>10%の4つで、2項目以上でSIRSとします。体温35.0℃は<36℃に該当し、選択肢の中で基準項目を満たすのはこれだけです。
各選択肢の検討
a.末梢血白血球数 6,000/mm3。誤り。4,000〜12,000の範囲内で、白血球の項目を満たしません。
b.心拍数 70/分。誤り。基準は>90/分です。
c.呼吸数 15/分。誤り。基準は>20/分(またはPaCO2<32 mmHg)です。
d.尿量 40 ml/時。誤り。尿量はSIRSの診断項目に含まれません(臓器障害の評価項目です)。40 ml/時は乏尿にも当たりません。
e.体温 35.0℃。正しい(これが正答)。体温<36℃の低体温は高体温と同様にSIRSの体温項目を満たします。
覚えるポイント
SIRS=体温>38℃/<36℃、心拍>90、呼吸>20(PaCO2<32)、白血球>12,000/<4,000/桿状核>10%のうち2項目以上。現在の敗血症定義(Sepsis-3)では用いられなくなった。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第106回医師国家試験問題および正答
- MSD Manual Professional Edition: Sepsis and Septic Shock
- Definitions for sepsis and organ failure and guidelines for the use of innovative therapies in sepsis. The ACCP/SCCM Consensus Conference Committee (Chest 1992)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。