頭頸部癌放射線治療中の栄養管理必要性|第105回医師国家試験I77

第105回医師国家試験 I77(2011年)

正答:g

問題

放射線治療中に静脈栄養・経管経腸栄養管理の必要性が最も低いのはどれか。

a.上咽頭癌

b.中咽頭癌

c.舌癌

d.歯肉癌

e.口腔底癌

f.下咽頭癌

g.声門癌

h.頸部食道癌

正答の理由

声門癌への照射は声帯を中心とする範囲で、口腔・咽頭・食道入口部を広く含む照射に比べて嚥下障害や経口摂取困難が少ない。したがって静脈・経管栄養管理の必要性が最も低い。

各選択肢の検討

a.上咽頭癌鼻咽腔・咽頭を照射し、粘膜炎や嚥下障害による摂取低下を来しうる。

b.中咽頭癌口腔咽頭の粘膜炎・嚥下障害で経口摂取が難しくなり、栄養介入が必要になりやすい。

c.舌癌口腔の疼痛、粘膜炎や嚥下障害が経口摂取を妨げうる。

d.歯肉癌口腔粘膜炎・疼痛などで摂取が低下し、栄養管理を要することがある。

e.口腔底癌口腔底や舌の運動・嚥下に影響し、摂取困難を来しうる。

f.下咽頭癌嚥下経路を含む照射となり、嚥下障害や粘膜炎により栄養管理を要しやすい。

g.声門癌正答。限局した声帯への照射では口腔・咽頭の嚥下経路が比較的保たれ、栄養管理の必要性が最も低い。

h.頸部食道癌食道入口部を含む治療で嚥下・食事摂取が障害されやすく、栄養管理の必要性が高い。

覚えるポイント

照射部位と口腔・咽頭・食道の嚥下機能障害リスク。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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