急性完全頸髄損傷の所見|第105回医師国家試験I26

第105回医師国家試験 I26(2011年)

正答:a

問題

受傷直後の完全頸髄損傷でみられないのはどれか。

a.頻脈

b.排尿障害

c.血圧の低下

d.発汗の消失

e.腱反射の消失

正答の理由

急性の高位脊髄損傷では脊髄ショックにより損傷高位以下の弛緩性麻痺・腱反射低下、膀胱直腸障害を来しうる。交感神経遮断で血圧低下や徐脈が起こり、頻脈は典型的でない。出血等の併存がある場合は頻脈も起こりうるため、選択肢は神経原性ショックを問う文脈で解釈する。

各選択肢の検討

a.頻脈誤り。高位頸髄損傷では交感神経遮断による徐脈・低血圧が問題となりうる。

b.排尿障害脊髄損傷により膀胱機能が障害され、排尿障害が起こりうる。

c.血圧の低下交感神経緊張低下による神経原性ショックで低血圧となりうる。

d.発汗の消失損傷高位以下の自律神経障害により発汗が低下・消失しうる。

e.腱反射の消失脊髄ショック急性期は損傷高位以下の反射が消失・低下する。

覚えるポイント

脊髄ショックと神経原性ショック

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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