第105回医師国家試験 I25(2011年)
正答:b
問題
Helicobacter pylori 除菌治療の適応でないのはどれか。
a.胃潰瘍
b.逆流性食道炎
c.十二指腸潰瘍
d.特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
e.胃MALT(粘膜関連リンパ組織)リンパ腫
正答の理由
本問の2011年当時の適応疾患の組合せでは、逆流性食道炎を除く4疾患がH. pylori除菌の対象であり、bを選ぶ。逆流性食道炎の治療そのものを目的に除菌するわけではない。一方、現行の日本のガイドラインではH. pylori感染者全般に除菌を勧めており、逆流性食道炎の併存は除菌を避ける理由にならない。
各選択肢の検討
a.胃潰瘍胃潰瘍はH. pylori除菌の適応となる。
b.逆流性食道炎本問の正答。2011年当時の疾患別適応を問う文脈では対象外。ただし現行ではH. pylori感染を認めれば除菌対象であり、逆流性食道炎の併存は除菌の妨げにならない。
c.十二指腸潰瘍十二指腸潰瘍は除菌の適応である。
d.特発性血小板減少性紫斑病(ITP) H. pylori陽性例では除菌により血小板数が改善することがあり、適応となる。
e.胃MALT(粘膜関連リンパ組織)リンパ腫 H. pylori関連胃MALTリンパ腫では除菌が治療選択肢となる。
覚えるポイント
除菌適応と当時・現行の制度差
出典・参考資料
- 厚生労働省:第105回医師国家試験問題および正答
- H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2016改訂版
- Guidelines for the management of Helicobacter pylori infection in Japan: 2024 revised edition
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。