第105回医師国家試験 H28(2011年)
正答:c
問題
24歳の女性。発熱と発疹とを主訴に来院した。3日前から微熱があり、昨日から全身に小丘疹が生じ水疱化してきた。薬剤歴に特記すべきことはない。顔面を含む全身と口腔内に小水疱が散在している。顔面の写真(別冊No.4)を別に示す。
最も考えられる診断はどれか。
a.麻疹
b.風疹
c.水痘
d.帯状疱疹
e.伝染性単核球症

正答の理由
発疹が丘疹から小水疱へ進展し、顔面を含む全身および口腔粘膜にも散在する。水痘では発疹が次々に出現して紅斑・丘疹・水疱・痂皮が混在しやすい。帯状疱疹のような皮節性分布ではない。
画像の見方
別冊No.4。顔面に散在する丘疹・小水疱様皮疹を認める。
各選択肢の検討
a.麻疹。誤り。麻疹は咳・鼻汁・結膜炎などのカタル症状と融合性紅斑が特徴で、水疱疹ではない。
b.風疹。誤り。風疹は紅斑性発疹や後耳介リンパ節腫脹が典型で、全身性水疱ではない。
c.水痘。正しい。丘疹から水疱への進展、全身・口腔内の小水疱が水痘に合う。
d.帯状疱疹。誤り。帯状疱疹は通常、片側の皮節に沿う集簇性水疱である。
e.伝染性単核球症。誤り。伝染性単核球症では発熱・咽頭炎・リンパ節腫脹が中心で、水疱疹は典型でない。
覚えるポイント
水痘は全身性の発疹が異なる段階で同時にみられ、粘膜にも病変が出る。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第105回医師国家試験問題および正答
- Clinical Manifestations of Varicella: Disease Is Largely Forgotten, but It's Not Gone
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。