第105回医師国家試験 H25(2011年)
正答:a
問題
86歳の女性。監察医制度の指定地域にある自宅で死亡した。所轄の警察が死因について犯罪との関連性はないと判断したので、死亡診断書の作成のため、2日前に初めて往診した医師が自宅に呼ばれた。しかし、前回の診療内容からは死に至った経過を説明できないことから、死因を明らかにするためには解剖が必要と考えられた。
この解剖はどれにあたるか。
a.行政解剖
b.系統解剖
c.司法解剖
d.承諾解剖
e.病理解剖
正答の理由
監察医制度の指定地域で、犯罪性がない異状死の死因を究明する目的で監察医が行う解剖は行政解剖である。犯罪の疑いを調べる司法解剖や、医学教育目的の系統解剖とは異なる。
各選択肢の検討
a.行政解剖。正しい。監察医制度地域で犯罪性のない死の死因究明目的で行う。
b.系統解剖。誤り。系統解剖は医学教育・研究のための解剖である。
c.司法解剖。誤り。司法解剖は犯罪性が疑われる死について裁判所等の手続で行う。
d.承諾解剖。誤り。承諾解剖は遺族等の承諾による死因究明で、設問の制度下で監察医が行うものではない。
e.病理解剖。誤り。病理解剖は疾病の診断・病態を調べるため、医療機関で承諾を得て行う。
覚えるポイント
解剖の種類は目的で区別し、監察医制度下の死因究明は行政解剖に当たる。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。