第105回医師国家試験 H12(2011年)
正答:d
問題
左片麻痺、左Babinski徴候および右顔面神経麻痺を認める。病巣部位として考えられるのはどれか。
a.内包
b.視床
c.中脳
d.橋
e.延髄
正答の理由
右橋で顔面神経核・線維と錐体路が障害されると右顔面麻痺と左片麻痺・Babinski徴候という交代性所見になります。
各選択肢の検討
a.内包。誤り。内包病変では片麻痺を起こし得ますが、通常は顔面・上下肢の麻痺が病変と反対側にまとまって現れ、反対側顔面麻痺との交差所見になりません。
b.視床。誤り。視床病変の代表は感覚障害であり、同側脳神経麻痺と対側錐体路徴候の組合せを説明しません。
c.中脳。誤り。中脳では動眼神経麻痺などと対側片麻痺の組合せが典型で、顔面神経麻痺は橋病変を示唆します。
d.橋。正しい。右橋で顔面神経核・線維と錐体路が障害されると右顔面麻痺と左片麻痺・Babinski徴候という交代性所見になります。
e.延髄。誤り。延髄病変では舌下神経など延髄脳神経の所見が対側錐体路徴候と組み合わさり、顔面神経核はありません。
覚えるポイント
脳幹病変では病変側の脳神経徴候と反対側の錐体路徴候が現れる。顔面神経麻痺から橋を局在診断する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。