第105回医師国家試験 H4(2011年)
正答:d
問題
血中ヘモグロビン濃度が17 g/dLのCOPD患者が呼吸不全となった。チアノーゼが出現し始める動脈血酸素飽和度(SaO₂)に最も近いのはどれか。
a.85%
b.80%
c.75%
d.70%
e.65%
正答の理由
脱酸素Hb 5 g/dLを全Hb 17 g/dLから差し引くと酸素化Hbは12 g/dL、SaO₂は12/17≒71%となります。
各選択肢の検討
a.85%。誤り。この設問で用いる古典的目安を脱酸素Hb約5 g/dLとすると、Hb 17 g/dLではSaO₂は約71%です。85%では脱酸素Hbは約2.6 g/dLにとどまります。
b.80%。誤り。SaO₂ 80%なら脱酸素Hbは約3.4 g/dLで、設問の目安より少ない値です。
c.75%。誤り。SaO₂ 75%では脱酸素Hbは約4.25 g/dLで、5 g/dLを基準にした計算より少し高い飽和度です。
d.70%。正しい。脱酸素Hb 5 g/dLを全Hb 17 g/dLから差し引くと酸素化Hbは12 g/dL、SaO₂は12/17≒71%となります。
e.65%。誤り。SaO₂ 65%は脱酸素Hb約5.95 g/dLに相当し、目安を超えて低すぎます。
覚えるポイント
出題時の古典的目安である脱酸素Hb約5 g/dLを用いて計算する。実際のチアノーゼ視認性は一定のSaO₂だけで決まらず、この計算値は臨床的な絶対閾値ではない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。