第105回医師国家試験 G69(2011年)
正答:e
問題
統合失調症治療薬の副作用で最も出現頻度が高いのはどれか。
a.嘔吐
b.顆粒球減少症
c.筋弛緩
d.女性化乳房
e.錐体外路症状
f.体重減少
g.白内障
h.発熱
i.貧血
j.不整脈
正答の理由
抗精神病薬によるドパミンD₂受容体遮断では、パーキンソニズム、アカシジア、ジストニアなどの錐体外路症状が現れる。選択肢の中で最も頻度が高いものとして、2011年当時の試験の公式正答は錐体外路症状である。 副作用頻度は薬剤や用量により異なり、現在のすべての抗精神病薬で一律に最多と断定するものではない。
各選択肢の検討
a.嘔吐嘔吐は起こり得るが、抗精神病薬全般で最も頻度の高い副作用ではない。
b.顆粒球減少症顆粒球減少症はクロザピンで重要な重篤副作用だが、抗精神病薬全体で最頻ではない。
c.筋弛緩筋弛緩は抗精神病薬の代表的な副作用として最頻ではない。
d.女性化乳房高プロラクチン血症を介して起こり得るが、全体で最頻ではない。
e.錐体外路症状正しい。ドパミンD₂受容体遮断によりパーキンソニズム、アカシジア、ジストニアなどの錐体外路症状が生じ、特に第一世代薬で頻度が高い。
f.体重減少抗精神病薬ではむしろ体重増加が問題となる薬剤がある。
g.白内障抗精神病薬全般で最も頻度の高い副作用ではない。
h.発熱発熱は悪性症候群などで問題となるが、頻度最多の一般的副作用ではない。
i.貧血貧血は抗精神病薬全般で最頻の副作用ではない。
j.不整脈 QT延長など心電図への影響は薬剤により注意するが、最頻の副作用ではない。
覚えるポイント
抗精神病薬によるドパミンD₂受容体遮断では、パーキンソニズム、アカシジア、ジストニアなどの錐体外路症状が現れる。選択肢の中で最も頻度が高いものとして、2011年当時の試験の公式正答は錐体外路症状である。 副作用頻度は薬剤や用量により異なり、現在のすべての抗精神病薬で一律に最多と断定するものではない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。