第105回医師国家試験 G27(2011年)
正答:b
問題
癌性疼痛緩和のための薬物療法の原則について正しいのはどれか。
a.静注薬から開始する。
b.時刻を決めて投与する。
c.弱オピオイドから開始する。
d.原発巣を確定する前には開始しない。
e.オピオイドと鎮痛薬との併用は避ける。
正答の理由
公式正答はb。持続痛には鎮痛薬を一定時刻に規則的に投与する。投与経路は経口が可能なら経口を優先し、痛みの強さに応じて鎮痛薬を選択するため、弱オピオイドから一律に始めるわけではない。
各選択肢の検討
a.静注薬から開始する。経口投与が可能なら経口薬を基本とし、静注を一律の開始経路とはしない。
b.時刻を決めて投与する。持続痛には痛みが再燃する前に、決めた時刻で定時投与する。
c.弱オピオイドから開始する。鎮痛薬は痛みの強さに応じて選択し、弱オピオイドを必ず経由する原則ではない。
d.原発巣を確定する前には開始しない。原因検索と並行して疼痛緩和を開始でき、原発巣確定まで待つ必要はない。
e.オピオイドと鎮痛薬との併用は避ける。オピオイド自体も鎮痛薬だが、この肢は非オピオイド鎮痛薬との併用を避けるという意味に読む。アセトアミノフェンやNSAIDsは適応に応じて併用できる。
覚えるポイント
がん疼痛では経口・定時・個別化を基本とし、レスキュー薬も組み合わせて評価する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第105回医師国家試験問題および正答
- Cancer Pain (PDQ®)–Patient Version
- Cancer Pain (PDQ®)–Health Professional Version
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。