難聴の病態と補聴器|第105回医師国家試験G25

第105回医師国家試験 G25(2011年)

正答:b

問題

補聴器の装用効果が最も大きいのはどれか。

a.内耳炎

b.耳硬化症

c.騒音性難聴

d.突発性難聴

e.ウイルス性難聴

正答の理由

公式正答はb。耳硬化症ではアブミ骨底板の固着により伝音難聴を生じ、蝸牛機能が保たれていれば音の増幅による補聴効果を得やすい。他の選択肢は主に感音系を障害し、内耳の損傷の程度によって語音の明瞭さや増幅の効果が制約される。ただし感音難聴でも補聴器が有効な例は多く、診断名だけで効果がないとはいえない。

各選択肢の検討

a.内耳炎。内耳炎は感音難聴を来し得るため、伝音難聴の耳硬化症より効果が小さい。

b.耳硬化症。耳硬化症の伝音難聴では内耳機能が保たれていれば音増幅による補聴効果が期待できる。

c.騒音性難聴。騒音性難聴は蝸牛有毛細胞の障害による感音難聴である。

d.突発性難聴。急性感音難聴で、急性期には治療を優先する。残存難聴に補聴器を用いる場合もあるが、補聴効果は残存聴力・語音明瞭度に依存する。

e.ウイルス性難聴。ウイルス性難聴は通常内耳・感音系の障害である。

覚えるポイント

補聴器は音を増幅する。伝音難聴では比較的効果が得やすく、内耳の感音障害では効果に限界がある。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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