第105回医師国家試験 G1(2011年)
正答:c
問題
国際生活機能分類(ICF)で誤っているのはどれか。
a.バリアフリーは活動・参加を促進する。
b.環境因子の中に周囲の人の態度が含まれる。
c.疾病治癒が活動・参加促進の必要条件である。
d.機能障害がなくても活動・参加が制約され得る。
e.車椅子は機能障害を活動制限に至らせない有効手段である。
正答の理由
誤りはcです。ICFでは健康状態だけで生活機能を決めず、環境因子との相互作用を含めて活動・参加を捉えます。疾病が治癒していなくても、環境調整や支援用具によって参加を促進できます。
各選択肢の検討
a.正しい。段差解消などのバリアフリーは環境上の障壁を減らし、活動や社会参加を促します。
b.正しい。周囲の人の態度や支援は、ICFの環境因子に含まれます。
c.誤り。疾病の治癒は活動・参加促進の必要条件ではなく、健康状態と環境・個人との相互作用が生活機能に影響します。
d.正しい。活動や参加の制約は機能障害の有無だけでは決まらず、環境上の障壁などでも生じます。
e.正しい。車椅子は環境因子として移動を補い、身体機能の障害が活動制限に直結するのを防ぎ得ます。
覚えるポイント
ICFは生活機能を心身機能・活動・参加と環境因子の相互作用として捉える。疾病治癒だけを参加の条件にしない。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第105回医師国家試験問題および正答
- International Classification of Functioning, Disability and Health (ICF)
- 「国際生活機能分類-国際障害分類改訂版-」(日本語版)の厚生労働省ホームページ掲載について
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。