鉄欠乏性貧血と二次性貧血の鑑別|第105回医師国家試験F10

第105回医師国家試験 F10(2011年)

正答:c

問題

10 鉄欠乏性貧血と二次性貧血との鑑別に有用なのはどれか。

a.血清鉄

b.網赤血球数

c.血清フェリチン

d.血清トランスフェリン

e.平均赤血球容積(MCV)

正答の理由

公式正答はc。血清フェリチンは貯蔵鉄を反映し、鉄欠乏性貧血では低下する。慢性炎症などに伴う二次性貧血では正常〜高値になりやすく、選択肢中で鑑別に有用である。ただしフェリチンは急性期反応物質で、炎症合併時には鉄欠乏があっても正常・高値となりうる。

各選択肢の検討

a.血清鉄。誤り。鉄欠乏性貧血だけでなく、慢性炎症に伴う貧血でも低値となる。

b.網赤血球数。誤り。両者で低値となることがあり、単独では鑑別しにくい。

c.血清フェリチン。正しい。貯蔵鉄を反映し、典型的には鉄欠乏で低下、炎症性貧血では保たれるか上昇する。炎症があると解釈に注意する。

d.血清トランスフェリン。誤り。鉄欠乏では増加し、炎症性貧血では低下する傾向があるが、選択肢中では貯蔵鉄を反映するフェリチンが標準的な鑑別指標である。

e.平均赤血球容積(MCV)。誤り。鉄欠乏では低下しやすいが、二次性貧血でも小球性を示すことがあり、早期には正常のこともある。

覚えるポイント

フェリチンは貯蔵鉄を反映するが、炎症では上昇するため血清鉄・TIBC・炎症所見と合わせて読む。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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