二酸化炭素蓄積を来す病態|第105回医師国家試験F9

第105回医師国家試験 F9(2011年)

正答:a

問題

9 二酸化炭素蓄積をきたさないのはどれか。

a.肺塞栓症

b.横隔膜麻痺

c.急性睡眠薬中毒

d.COPDの急性増悪

e.重症筋無力症クリーゼ

正答の理由

公式正答はa。肺塞栓症では換気血流比不均衡に対する過換気から低二酸化炭素血症を示すことが多い。一方、呼吸筋麻痺、中枢抑制、重症気道閉塞では肺胞換気が低下し、二酸化炭素が蓄積しうる。

各選択肢の検討

a.肺塞栓症。正しい(蓄積を来しにくい)。多くは頻呼吸・過換気を伴い、動脈血二酸化炭素分圧は低下する。

b.横隔膜麻痺。誤り。吸気筋力が低下して肺胞換気が不足すれば、高二酸化炭素血症を来しうる。

c.急性睡眠薬中毒。誤り。中枢性呼吸抑制で換気が低下し、二酸化炭素が蓄積する。

d.COPDの急性増悪。誤り。重い気流閉塞や呼吸筋疲労により肺胞低換気となり、高二酸化炭素血症を生じうる。

e.重症筋無力症クリーゼ。誤り。呼吸筋の筋力低下により換気不全・高二酸化炭素血症へ進行しうる。

覚えるポイント

肺胞低換気は二酸化炭素蓄積を来す。肺塞栓症では典型的に頻呼吸と低二酸化炭素血症を示すことが多い。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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