第105回医師国家試験 F2(2011年)
正答:a
問題
2 薬の効能を検証する研究方法で最もエビデンスレベルが高いのはどれか。
a.無作為化比較対照試験
b.症例対照研究
c.コホート研究
d.横断研究
e.症例研究
正答の理由
薬効を比較する選択肢の中では、無作為化比較対照試験が交絡を抑えやすく、最も高いエビデンスを与える。厳密な階層では、質の高い無作為化試験の系統的レビューが個別試験より上位だが、選択肢にはない。
各選択肢の検討
a.無作為化比較対照試験。正しい。無作為割付により既知・未知の交絡因子を平均化し、対照群との比較で介入効果を評価する。
b.症例対照研究。誤り。転帰の有無から過去の曝露を比較する観察研究で、選択・想起バイアスや交絡の影響を受ける。
c.コホート研究。誤り。曝露群と非曝露群を追跡して転帰を比較する観察研究で、無作為化は行わない。
d.横断研究。誤り。ある時点の曝露と転帰を測定するため、時間的前後関係や因果を確定しにくい。
e.症例研究。誤り。少数例の記述で仮説形成には役立つが、対照群がなく効果の比較に弱い。
覚えるポイント
薬効の比較では無作為化比較対照試験が強い。系統的レビューを含む階層は問いの選択肢にないため、選択肢内で比較する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第105回医師国家試験問題および正答
- Randomized, controlled trials, observational studies, and the hierarchy of research designs
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。