第105回医師国家試験 E30(2011年)
正答:c
問題
30 占拠性病変による脳ヘルニアの前額断面模式図を示す。ただし、◍は占拠性病変、矢印は圧迫の方向を示す。
病初期に動眼神経麻痺をきたすのはどれか。
a.
b.
c.
d.
e.

正答の理由
鉤ヘルニアでは側頭葉内側部がテント切痕を越えて圧迫し、同側動眼神経の麻痺や散瞳を生じる。
画像の見方
cは側頭葉内側の占拠性病変が鉤部を内側へ圧迫する配置である。
各選択肢の検討
a.誤り。病変は大脳鎌下に向かって圧迫し、動眼神経を直接圧迫する鉤ヘルニアの位置ではない。
b.誤り。病変が下方へ圧迫する中心性のヘルニアで、初期に同側動眼神経を圧迫する位置ではない。
c.正しい。側頭葉内側部(鉤)がテント切痕を越えてヘルニアし、同側の動眼神経を圧迫する。
d.誤り。後頭蓋窩から上方への圧迫で、動眼神経麻痺を初期に起こす鉤ヘルニアの図ではない。
e.誤り。小脳扁桃が大後頭孔へ下垂する小脳扁桃ヘルニアを示す。延髄圧迫による呼吸・循環障害が問題となり、初期の動眼神経麻痺を特徴とする鉤ヘルニアとは異なる。
覚えるポイント
鉤ヘルニアでは側頭葉内側部がテント切痕を越えて圧迫し、同側動眼神経の麻痺や散瞳を生じる。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。